退職祝いに胡蝶蘭を送った話

私は行きつけのカフェがありました。サンドイッチとカプチーノが美味しいカフェでした。

 

そこのとある女性店員さんと親しくなったことがあります。大変優秀な方で、仕事ぶりは素晴らしかったです。いつも笑顔でカプチーノを淹れる姿が印象的でした。

 

決して恋愛関係とかそういうのではなかったのですが、色々笑顔で私と世間話をして、大変仲良くさせて貰っていました。

 

ある日、彼女が転職でそのカフェを辞めるという話を耳にしました。何でもカフェの給料で稼いだお金を元手に、アパレル関係の店を出すということでした。

 

そこで、彼女に今までのお礼と慰労を込めて、花を贈ることになりました。

 

そのカフェはとある地方都市の中心部にあったので、そのカフェの近くの小さな花屋さんに花束を作って貰いました。

 

大変美しい花束をその花屋さんが作ってくれたのですが、かすみ草やカラーなどの花に混じって、その中に美しい胡蝶蘭の花があったのです。

 

胡蝶蘭の色は、薄い紫色と白色でした。その胡蝶蘭はその地方都市の近郊の花卉農家によって育てられた大変美しいものでした。

 

その地方都市近郊には、花卉農家が何軒かあって、その花屋さんはいくつかの花卉農家と取引があるそうでした。退職祝いの贈り物向けに少し落ち着いた感じの花束にしたということでした。

 

花束の中の胡蝶蘭は、大変美しく咲いていました。かすみ草などの脇役の引き立てで花束の主役として輝いていました。

 

その花束を転職する彼女に渡したら、大変喜ばれたことを思い出します。

 

この話には後日談があって、彼女から私の元へ転職先のアパレルのお店の新規出店のDMが届きました。

 

私はその店にも同じ花屋さんで作った別の花束を持って押し掛けたのです。彼女の新しい門出を祝うためです。その花束の中にも美しい胡蝶蘭が咲いていたのです。